競技用水着の変遷

本格的に水泳が行われるようになったのは、19世紀頃のことで、当時の女性が着用していた水着は、ズボンのうえに長袖のドレスを短くしたようなものという、今では想像もできないようなものでした。水に入るための洋服という感覚の時代から、さまざまな泳法の考案によって速く泳ぐことができるための水着が求められるようになったこともあり、競泳用や潜水用、運動用などに分かれて開発が進むようになりました。従前は、競泳用の水着というと男女を問わず、股に食い込むほどに切り込まれたハイレグが主流でしたが、現在では、オリンピックなどをみても太ももまで覆うようなスタイルの水着に変化しています。

皮膚に水が大量にあたることで抵抗が生じて速度に差が出ることが明らかになってから、素材などの研究が進められ、全身をすっぽりと包み込んで肌を露出しないタイプの競泳用水着もみられるようになりました。1980年代頃は、薄くて軽く、体に密着したもので撥水できるもので極力、生地の面積を小さくすることを目指し、ハイレグカットの水着が主流となっていましたが、現在では、全身を包み込むフルボディスーツスタイルの水着が目立つようになっています。サメ肌のような手触りの新素材も開発され、水の抵抗だけでなく泳ぐ者の動きも妨げることない水着はさまざまな大会での新記録樹立にも大きく貢献しています。